婚約破棄られ令嬢がカフェ経営を始めたらなぜか王宮から求婚状が届きました!? - 江原里奈
第1巻 内容紹介

「こ、婚約破棄……ですって!?」
私は呻くように、手紙に書かれていた衝撃的な言葉を反芻した。
その手紙は、三カ月ぶりに婚約者であるフィリップから届いたもの。
グラストン侯爵家の次男である彼は、秀才なうえ誰もが認める美形である。アカデミーで優秀な成績を収め、念願叶って官僚試験に合格した。
いまは、この地方の大都市であるベルンで司法補佐官見習いをしている。
『先に、僕が基盤作りをしなきゃね』
ベルンへ旅立つ前に、彼はそう言っていた。
『だって、そうだろう? 君を妻として迎えるために、まずは仕事を安定させないと……しばらくは官舎で暮らすことになるだろうけど、すぐに屋敷を構えるよ。そうしたら、すぐにでも結婚しよう』
そう言ってくれたのは、かれこれ一年前の話。
いつ連絡が来るんだろうと毎日心待ちにしていた。
半年前、手紙でいつになるのか尋ねたら、「仕事がなかなか落ち着かなくて……もう少し待ってくれる?」と歯切れが悪い返事が届いたきりだった。
(……それが、婚約破棄? どういうことよ?)
「婚約破棄? 慰謝料いただければ喜んで!」
ベルクロン王国の伯爵令嬢カタリナは婚約者のフィリップから手紙で婚約破棄された。ショックのあまり寝込んだのは母親だけで、カタリナは手紙を踏みつけながらニヤニヤし始める。なぜなら、婚約破棄されたら相手から慰謝料が入って、それを元手に夢を実現させられるかもしれないからだ!
実はカタリナは転生者。前世で彼女はカフェでバイトをしながら、夜間の製菓学校に通っている苦学生だった。
夢のカフェ経営をこの世界で実現するために、カタリナの奮闘がいま始まる!
電子限定書下ろし番外編には、カタリナと彼女の相棒である守銭奴侍女の過去話を収録。
編集部より
人気作品がミーティアノベルスに登場!
エルフィネス伯爵令嬢のカタリナは、官僚として働く婚約者フィリップとの結婚を間近に控えていました。
ところが、彼から三カ月ぶりに届いた手紙にあったのは、まさかの一方的な「婚約破棄」の言葉。しかも、その裏には友人の裏切りがあったことが発覚します。
普通なら絶望してしまう状況ですが、カタリナは違いました! 彼女には、前世でパティシエとしてカフェ経営を夢見ていた記憶があったのです。
彼女は婚約破棄の慰謝料を元手に、夢を叶えるために王都へ向かいます。そこで彼女を助けてくれたのは、謎の黒髪の美青年リオネル・ユーレックで……? そして、なぜか王宮から求婚状が届く(!?)波乱の展開に……!
果たしてカタリナのカフェ経営はうまくいくのでしょうか?
全2巻でお送り予定! 未読の方はもちろん、WEB版をお読みの方もぜひお楽しみください!
