電子書籍「ネット文庫星の砂」

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クラスメイトに殺された時、僕の復讐は大体達成された - 姫崎しう

第5巻 内容紹介

クラスメイトに殺された時、僕の復讐は大体達成された(5)

 やってきましたニゲル国。
 王都近くまでフラーウス軍が来ているから、どういう国だったのかというのはわからないけれど。何せ道中の町や村は壊滅しているようなものだったからね。略奪、虐殺はお手の物って感じ。フラーウス君、正義のために侵攻しているんじゃなかったの? というのは、野暮ってものか。
 精霊的自然環境としては可もなく不可もなく。全体として安定しているけれど、ウィリディスほどでもないって感じだろうか? エルフと獣人の国だったウィリディスは精霊を酷使して豊かな環境を作っていたため、ウィリディス以下なのは当たり前なのだけど。
「やっぱり、ここの精霊搾取されていませんね?」
 つまりこういうわけなのである。
「そのようですね。今では力も感じます。世界崩壊の前兆が押さえられているのは、闇の精霊が頑張っているからでしょう」
「ルルスも頑張っているとは思いますけどね」
「私は精霊としては少し強くなりましたから。だいぶ余裕がありますよ」
 ルルスはそういうけれど、少しというのは謙遜が過ぎるのではないだろうか? 神様が手を加えて送り返してきたのだから、結構な能力になっていると思う。僕へのけん制として送ってきたのではと考えると、少なくとも僕に対抗できるくらいの強さはあると思っているのだけど。
 ステータス的に負けるつもりはないけれど、勝負となると万が一があるくらいだと思う。
 この世界最強の僕に届くとしたら「勇者」の市成がどれだけスキルを使いこなせるのか次第。スキルを駆使してステータスを十倍にすることが出来るのであれば、追いつかれそうだ。
「さて、とりあえずニゲルの王様に会いに行きましょうか」
 目指すは王都の中心部。スムーズに話が済めばいいのだけれど。

<2023/9/7発売!!>

 召喚された異世界でクラスメイトに裏切られた殺された通山真は、殺されることでクラスメイトたちへの復讐を完了する。その後不本意ながら女亜神フィーニスとして復活した真が、復讐の結末と世界崩壊を見届ける終末世界お使い観光譚の最終巻。

 クラスメイトたちを召喚したフラーウス王国は、多くの王族を失い事実上崩壊した。世界も崩壊の足音を響かせる中でクラスメイトはニゲル国と最終決戦を行う――。勝っても負けても遠からず世界が崩壊する中、クラスメイトたち、そして残された王族のトパーシオン王女の結末とは。一方、フィーニスを追いつめる存在が現れて――。

 過去最も多い加筆量で送る最終巻では、web版では登場しなかったあのキャラクターが登場。さらに本編終了後の新しいエピソードも収録!

第4巻 内容紹介

 赤い鱗に長い首、大きな体、大きな羽。
 一目見ただけで、生物としての格がわかるので、下手な生き物なら彼だか彼女だかのもつ雰囲気だけで動けなくなるだろう。ステータスもそれに見合うだけのもので、パッと見ただけでも500を越えたものがいくつも見られる。人で言えば勇者でもたどり着けないかもしれない境地。
 名前は古代竜。名前だけ見ると、エンシェント・エルフの親戚のような感じだけど、実際は竜であるあちらの方が上。まあ、エンシェント・エルフの中には倒せるような存在もいたかもしれないけど。
『我の一撃を耐えきるとは主は何者だ?』
「通りすがりの亜神ですよ」
『神と来たか……いや、この世界において我の一撃を耐えうるのは、もはや神か他の世界の者だろう』
 何やら一人で納得したらしい古代竜は、思いのほかに話が通じる系の竜さんなのかもしれない。初手ドラゴンブレスは歓迎するのが目的だったのだろう。とりあえず話は通じるので、確認しておきたいことがある。
「それでどうします? 戦います?」


 一緒に異世界召喚されたクラスメイトに殺された通山真、その死と引き換えに復讐が完了する。
 崩壊する世界の中で、復讐の結果をただ眺める異世界ファンタジーの第四巻。
 
 真の転生体の亜神フィーニスは、火山を中心に創られたルベル国へ。
 ルベル国で足止めをされることになったフィーニスたちは、そこで事件に巻き込まれる。
 一方、真のいじめに関与しなかったクラスメイトたち四人は、それぞれに情報を集めて動き出す。
 アクィルス国に向かった文月たち、フラーウス国に残った女木たち。彼らの行動はどのような結末を迎えるのか――。

 WEB版では詳しく語られなかったルベルでの1万字を超える加筆では、あのキャラクターの行動がより明らかに――?


第3巻 内容紹介

 僕の語りを聞かされている間、門番のエルフの男性は困った顔をしていた。どことなく彼から親しみを感じるのは、僕たちがエルフに見えるからだろうか?
「とにかく国境がある森で道に迷ったんだな?」
「面目ないです」
「それは構わない。むしろ同族が無事に町までたどり着いたことを嬉しく思う。だがここ最近は物騒だからな。子供二人というのは感心しない」
「大丈夫ですよ。これでもそこそこ強いですから。冒険者にもなっているんですよ!」
「お姉様はまだFランクじゃないですか」
「僕は強さ的にはDランクはあるから良いんですぅ」
 ルルスが口を挟んできたので、とっさに言い返す。分かっていると思うけれど、これはあくまで演技。何だか少し楽しくなってきた感じは否めないけれど、ルルスは本気で馬鹿にしているわけではないし、僕も本気で拗ねているわけではない。

クラスメイトとともに異世界召喚され、『契約』のスキルを得た通山真。召喚したフラーウス王国の策略もあり、クラスメイトに殺された彼は、自分が死ぬことで彼らが堕ちていくことを確信して、満足してその一生を終えた。
死後、神に拾われた真はこの世界が遠からず崩壊することを知る。世界が崩壊する前に人に捕らえられた精霊たちを助けて欲しいと依頼された真は、不本意ながら亜神フィーニスとして再び世界に降り立った。

最初の国、フラーウスで光の精霊を救出したフィーニスは、次にエルフと獣人の国ウィリディスへと向かう。光の精霊――ルルスとともに冒険者として乗り込んだフィーニスはなぜかウィリディスの王都である「精霊の樹」へと呼び出されることとなったのだが――。

前後して、国に必要不可欠な精霊を奪われたフラーウスは問題が顕在化する前に動き出す。国のためにとフラーウスが行った策とは――。クラスメイトたちは何を見るのか――。


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第2巻 内容紹介

 今の僕は生きているようで生きていない、そんな微睡みのような存在。生まれる感情も泡沫のように儚いもの。崩れゆくこの世界のように。楽しいものは楽しいので、そのように行動はするけれど。近々消え去るこの世界には、究極的には興味がない。

 クラスメイトとともに異世界召喚され、『契約』のスキルを得た通山真。
 スキルを使い召喚したフラーウス王国からクラスメイトを守っていたが、王国の策略もあり冤罪を着せられ、クラスメイトに心臓を刺されてしまう。しかし自分が死ぬことで、今後彼らが堕ちていくことを確信した真は、満足してその一生を終えた。

 死後、神に拾われた真はこの世界が遠からず崩壊することを知る。
 世界の崩壊を防ぐべく……ということはなく、世界が崩壊する前に人に捕らえられた精霊たちを助けて欲しいと依頼された真は、亜神フィーニスとして再び世界に降り立った。
 そこでフィーニスが、そして残されたクラスメイトたちが目にするものとは――?


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第1巻 内容紹介

クラスメイトに殺された時、僕の復讐は大体達成された 1巻表紙

 胸を貫く剣。やり遂げたと言わんばかりに嬉しそうな、クラスメイトの顔。
 いずれこうなるような気はしていた。

 頭が良いわけでもない、能力が高いわけでもない。一般人に毛が生えたような力しか得られなかった自分が、一国が行う謀に対抗できるはずもなかったのだ。

 だから覚悟はしていた。でも、心臓に剣を突き刺される痛みは、覚悟していても耐えられるものではない。
 痛いと叫ぶたびに、声にならずに呻くたびに、クラスメイトの多くが笑う。

 
<第一回スターダストノベル大賞 【優秀賞】受賞作品!>


目が覚めると、見たことがない場所に制服のまま眠っていた。ここは……。

クラス転移に巻き込まれた通山真(つやま まこと)は『契約』のスキルを得る。
スキルを得たことにいち早く気が付いた真は、クラスメイト達を勇者として召喚した国――フラーウス王国がよからぬことを考えていた場合に備えて、国王と契約を結びクラスメイトの安全を確保した。
しかし真のスキルを知らないクラスメイト達から勝手なことをしたと反感を買い、壮絶ないじめが始まってしまう……。

日々激しさを増すいじめに限界が来た真は、自分が死ぬことで契約が切れ、クラスメイト達が堕ちていくことを復讐にしようと決意する。

通山真が辿る運命とは――?
著者『姫崎しう』が加筆修正して皆様に贈る「クラスメイトに殺された時、僕の復讐は大体達成された(1)」配信開始!!
 


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Kinoppy
 

編集部より

 第一回スターダストノベル大賞 【優秀賞】受賞作品が登場!

 僅差で大賞作品と競った本作は、「異世界転移」という枠に納められた重厚な人間ドラマが魅力です。
 緻密に練られた物語と世界観、作中を包むシリアスな雰囲気は非常に読み応えを感じると思います。

 第一巻では、クラスメイトたちとともに異世界へと喚び出された主人公・真が孤軍奮闘する様が中心に描かれています。

 第二巻では亜神フィーニスとして生まれ変わった真が、精霊を探しに旅立ちます。番外編もたっぷり収録!

 第三巻では連れ出した光の精霊ルルスとともにウィリディス国へ。姉妹のような二人のやり取りにも注目です。

 第四巻では、中立組のメンバー四人がそれぞれ動いていきます。

 最終第五巻では、勇者市成、そしてトパーシオン王女の結末が。本編後の新規エピソードも収録!

果たして真たちが喚び出された本当の目的は。ぜひお手にとってお楽しみください!
 

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