夜空に紡ぐ夢~花火師の娘~ - ありしょう
内容紹介
「花火って作るのに何ヵ月もかかるくせに、一瞬で散っちゃうでしょ。儚すぎて、あんまり好きじゃないの」
第17回星の砂賞 優秀賞受賞作品
夜空に一瞬だけ咲いて消える打ち上げ花火。
それは亡き人々への鎮魂であり、未来へ向けた祈りでもある。そして見た人の心に何かを残し、時代を超えて紡がれてゆくものがあります。
芥川賞作家・三田誠広先生より
都会での仕事にも恋愛にも絶望したヒロインが、父の死によって故郷に帰る。花火師だった父の思いがしだいに娘にも伝わり、父の跡を継ぐ決意をする心あたたまる物語だ。
作品の骨格がしっかりしている。花火師の娘が父親を理解し、自分も花火師として生きることを決意する。その決意の支えとなる幼馴染みの好青年の姿も、わざとらしさがなく、ほっとする読後感をもたらしている。
- 作者: ありしょう
- 出版社/メーカー: ネット文庫星の砂
- 発売日: 2019/03/27
- メディア: Kindle版
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