困っていた憧れの大魔術師様に追い打ちをかけたら、予期せぬ溺愛に翻弄されています - 三沢ケイ
内容紹介
頭を下げたままちらりとクラウス師長の様子を窺うと、ちょうど目線の高さが同じになったこともあり、ぱっちりと目が合う。〝堪忍袋の緒が切れる〟という言葉があるが、その瞬間リアルでブチッと音がした気がした。
うん、多分聞き間違いじゃない。間違いなくしたわ。
「申し訳ございません、で済むかー!」
クラウス師長の怒声が響く。
「ひええっ! だって、こんなことになるなんて思ってなかったんです!」
私は半泣きになりながら、そう叫ぶ。
どこの誰が想像できただろうか。補助魔法でちょっと手助けしただけなのに、クラウス師長が子供になってしまうなんて!
"――こんな失敗って、あり得る!?"
憧れの王立魔術研究所に就職したエルマは失敗ばかりしつつも、なんとか魔術研究所の一員として頑張っていた。
ある日、エルマの上司であり、“筆頭魔術師”を史上最年少で取得した憧れの存在・クラウスがなぜか憮然としていた。誤魔化す彼からなんとか聞き出せば、何者かに魔法を使えなくなる薬を盛られたのだという。
事情を知ったエルマは自分に任せろとクラウスが元に戻る手助けをしたつもりが、見事に魔法は失敗。なんとクラウスは幼児化してしまう。びっくり仰天したエルマは責任を取ってクラウスを保護することに。
クラウスはエルマと一緒に過ごすうちに、彼女の優しさや頑張り屋なところに気付き徐々に惹かれていく。
そして二人は事件の切っ掛けとなる魔法薬についての手がかりを得て──?
気持ちを自覚してからは一転して猛攻を仕掛けるクラウスに、自分のような落ちこぼれに本気なわけがないと逃げるエルマ。
包囲網を徐々に狭めてゆく押せ押せ溺愛ラブ!
編集部より
ミーティアノベルス完全書き下ろし作品!
ポンコツ魔術師のエルマは憧れの上司・筆頭魔術師のクラウスの前で失敗ばかり。ひたむきさはあるものの尽く裏目に出てしまい、ついにはクラウスを子供に変えてしまいます。
クラウスは大激怒。こんな姿を見せるわけにはいかないとエルマが匿うことに。
エルマの元で暮らす中で頭が冷えてきたクラウスは、徐々に彼女の人となりに触れていきます。そもそも子供にしてしまったのも、魔法が使えなくなった彼を助けようとした結果でした。そして次第に彼はエルマに惹かれていき――? ぜひお読みください!