おちこぼれ魔女はわけあり王子と忘れじ愛を謳う - 和泉あや
内容紹介
「ここは魔女オリヴィアの庵です」
恐らく青年の目的地であることを告げると「そうか」と短く返した。
「君が運んでくれたのか?」
「はい。引きずってしまったので衣服を汚してしまいましたが」
「別に、かまわない」
疲労のせいか、ぶっきらぼうに言って息を吐く。
「起き上がれますか?」
サラが近くに寄ると、青年は「ああ……」と小さく頷き上体を起こした。
しかし、めまいを感じたのか、額に手を当て俯いてしまう。
長い睫毛が影を落とし、憂いを帯びた表情は芸術品のように美しい。
男性と会うのは初めてではないが、ここまで整った顔の相手は初めてだ。
つい見惚れてしまうも、金色の瞳と視線がぶつかり我に返る。
"──その心と『秘密』に触れ、おちこぼれ魔女は奇跡を起こす"
戦争孤児だったサラは、森の奥に暮らす美しい魔女に拾われ育てられる。
魔女を師匠として様々な魔法を教わったサラだが、17歳の今に至ってもうまく使いこなせないでいた。
そんなおちこぼれ魔女のサラはある日、庵の前に美しい青年が倒れているのを見つける。
介抱の結果、目を覚ました青年・アルは訳あって追われていた。
賊の襲撃を受け、アルを助けるつもりの魔法は失敗。賊を余計に刺激してしまい逃げ出した二人。
その後も襲撃が続く逃亡生活のなかで、サラはアルが第一王子であることを知る。
「魔女であってもなくても、サラは……俺にとって……」
やがてサラの純粋な優しさに惹かれていくアル。サラもまたアルに惹かれていたが、おちこぼれ魔女は相応しくないと悩み苦しみ──
*和泉先生によるPVもぜひご覧ください!
🪄電子書籍発売のお知らせ🪄
— 和泉あや@【おちこぼれ魔女】2/17発売! (@ayaizumino15) 2022年2月3日
2022年2月17日
各電子書店にて順次配信予定です✨
『おちこぼれ魔女は わけあり王子と 忘れじ愛を謳う』
著: #和泉あや
ill: 2DCG PlaNetStudio BLUE 様#ミーティアノベルス
"──その心と『秘密』に触れ、おちこぼれ魔女は奇跡を起こす"https://t.co/gHtDT698de pic.twitter.com/eohASJ4Q0Z
編集部より
おちこぼれ魔女のサラと、わけあって命を狙われている青年・アル。二人の紡ぐ物語は、王道ファンタジーラブストーリーでもあり、またロードムービー的な要素もあって、最後まで読み進める手が止まりません! 編集部一同が「面白い!」と太鼓判を押した作品です!
「ミーティアノベルス」書き下ろし、コンプレックスを抱えたおちこぼれ魔女と、わけあり王子とのファンタジーラブストーリーをぜひお楽しみください!