最後のふくぶくろ - たんぼず
内容紹介
「ばっちゃ、なに作ってるだ?」
「ええものじゃよ」
秋になるとちゃぶ台の上に竹やドングリを広げたばっちゃは、毎年決まってそう言う。
ぼくが育った土地はわりと自然が豊かな、いわゆる田舎というやつで。日が暮れるまで泥まみれで遊んでいた。
第3回ショートショートコンテスト 審査員特別賞
『最後のふくぶくろ』
田舎のばっちゃとぼくの、ちっちゃな思い出。
編集部より
毎年秋になるとばっちゃはちゃぶ台の上で何かを作っている。
その何かがわかるのは年明け、ばっちゃがくれるふくぶくろを開けるときだ。
ある時、ばっちゃが倒れたと言う連絡が届いた。
おばあちゃんと孫が描くストーリー。
二人の家族愛は切れることはない