電子書籍「ネット文庫星の砂」

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「公爵令嬢シュロールは聖属性魔力がありあまる」 - 羽蓉

公爵令嬢シュロールは聖属性魔力がありあまる - 羽蓉

第2巻 内容紹介

「私、お風呂に入るわ」
 魔力が使えるようになったのかもしれない、その鍵は、お風呂にあるはずだった。
 今までどんなに手を尽くしても、使うことはできなかった。その為に悪意のある噂や行動、家族からの仕打ちに耐えてきた。
 それでも魔力は間違いなく、シュロールの中にある。やっと掴んだ手掛かりだ、焦るのも無理はない。
「ミヨン、準備をお願い。シェスもお願い、手伝ってくれる? 貴女が気づいたことだもの、力を貸してちょうだい」
 そう指示を受けるとミヨンは頷き、シェスもまた拳をぎゅっと握りしめた。シェスはもう、怯えてはいなかった。職を失っても仕方がないと思っていた。貴族の御令嬢に対して、礼儀のないことをしたという自覚はある。お嬢様は羞恥でいっぱいのはずなのに、咎めずに手伝ってほしいとおっしゃってくれた。お嬢様の為になるのであれば、なんだってする。

 
 10歳の時に歴代でも最高値の聖属性魔力を持っていると測定された公爵令嬢のシュロールは、新しい聖女の誕生だという周囲の期待を裏切るかのごとく、その魔力を全く発動することが出来なかった。
「聖女のなりそこない」として家族からも見下され、王太子から婚約破棄されたシュロールを助けに来たのは伯母の辺境伯。
 辺境に居を移し平穏に過ごしていく中でシュロールは、その身体の内に秘めた聖魔力を使うすべを知る――。
 

 

第1巻 内容紹介

公爵令嬢シュロールは聖属性魔力がありあまる - 羽蓉

 アシュリーはゆっくり立ち上がり、ユージンに向かって魔力を測定する装置を差し出す。
 装置の中には先ほどの光が、透明の小石たちに閉じ込められ強く輝いていた。
「公爵様、少しお時間をいただけますでしょうか。お話がございます」
 神官たちと公爵が部屋を変えて話をするよう、広間をあとにした。
 先ほどまでのやり取りと違い、皆が緊張し真剣な表情だった。
 まだ十歳である、シュロールを顧る者は一人もいない。
 残されたシュロールは一人不安を胸に抱え、己の結果を待つことしかできなかった。

 神官たちが神殿に帰ったその日のうちに、お父様に呼ばれてシュロールは執務室へ向かった。
 簡潔に言うと、シュロールの魔力は「聖属性」だったようだ。それも王国の国民全員に初歩の回復魔法をかけても、まだ余りあるほどの魔力量であること。
 そしてきちんと神殿で確認してみなくてはわからないが、今後『聖女』になる可能性があるかもしれない……ということだった。
 色々なことが一度に自分に降りかかったその日から、シュロールは高熱を出し、寝込んでしまった。シュロールは歪む視界から意識が徐々に遠ざかり、長い……長い夢を見ていた。

 
 魔法が自然と生活に馴染む国、ティヨール。
 この国では十歳になると、国民全員が魔力測定を義務付けられていた。
「王国の国民、全員に初歩の回復魔法をかけてもまだ余るほどの魔力を持っている」
 歴代でも最高値の聖属性魔力を測定された公爵令嬢のシュロールは、新しい聖女の誕生かと、国を挙げて人々から湧き上がる期待を受ける。
 しかし、その周囲の期待を裏切るかのごとく、持ちうる魔力を全く使うことが出来なかった。
 五年という月日が過ぎ、努力が報われることなく焦燥するシュロールにふりかかる悲劇。
 婚約者でもある王太子にも冷遇され、世間には「聖女のなりそこない」と呼ばれ、どんどんと周囲から孤立していってしまう。
 家族からも利用し見下され追い詰められるシュロールに、やがて思いもよらない救いの手が差し伸べられる。
 果たしてシュロールは、その身体の内に秘めた魔力を使うことはできるのか――?

 
 

編集部より

 人気作品がミーティアノベルスに登場!
 ありあまるほどの聖属性魔力を持つ公爵令嬢のシュロール。
 すわ聖女の誕生かと期待されたものの、彼女の努力も実らず、あまりに膨大な魔力を使いこなすことができませんでした。
 周囲から勝手に期待され、勝手に裏切られたような気持ちを抱かれた挙げ句、冷遇されるようになってしまったシュロール。
 悲劇的な状況におかれてしまった彼女でしたが、ついに救いの手が差し伸べられて――?
 シュロールの運命をぜひ見届けてください!
 

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