旅は道連れ - 遠山海月
内容紹介
華やかに飾られた居並ぶ店先を散策していると、不意に誰かに腕を掴まれた。
ビクッ。
身体が震えた。
恐る恐る振り向くとヨレヨレボサボサのズングリとした中年の男だった。
男はわたしを睨みながら下卑た笑みを口元に浮かべていた。
「こんな日にこんなとこでおまえに会えるとは。神様も最後に粋な計らいをしてくれるじゃないか」
誰に言うでもなく呟くと、
「おい、いっしょに来てもらおうか」
と腕を掴む手に力を入れわたしを引っ張った。
第6回星の砂賞 審査員特別賞受賞作品
『旅は道連れ』
列車の旅と断崖絶壁そして温泉宿!
美人?女子大生と謎の男と女将さん!!
果たしてそこにサスペンスはあるのか!?
編集部より
女子大生の”私”は、ある冬の日に、見知らぬ男に行き先もわからない列車に乗せられ拉致されてしまう。
身に覚えもないまま訳もわからず戸惑う”私”の話も聞かない、謎の男の目的とは……?
”私”と謎の男の奇妙な旅には笑いアリ、涙アリ、ラブ(?)もアリ。
ドキドキハラハラの列車の旅と断崖絶壁のサスペンスの先にある結末とは……。
- 作者: 遠山海月
- 出版社/メーカー: ネット文庫星の砂
- 発売日: 2019/07/01
- メディア: Kindle版
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