帝都で探偵はじめました 弐~幽霊坂の殺人~ - 菱沼あゆ
内容紹介
「鷹司巴さんですね? 先日、幽霊坂で殺された、古川(ふるかわ)静音(しずね)さんの殺害容疑が貴女にかかってるんですが。少しお話お聞かせ願えますかね?」
「……古川静音」
と口の中で呟いた巴はこちらを振り返り、
「って、誰?」
と訊いてきた。
「事件、なかったことにできないかしらね」
「殺人事件ですよ……」
昭和初期を舞台に、鷹司家の御曹司・夏樹と、その義妹・欄子が謎に挑む、昭和レトロ・ミステリ第二弾!
「黄金の裸婦」事件から一ヶ月。
慌ただしかった周囲もようやく落ち着きを取り戻したかに思われた頃。
「幽霊坂」と呼ばれる小路で殺人事件が発生した。
犯人として名前が上がったのは、夏樹の義母、巴だった。
「夏樹さん、貴方、私の無実を証明しなさいよ」
「……だから、私は探偵じゃなくて、画家なんですが」
破天荒な義母に振り回されながら、しぶしぶ調査に乗り出す夏樹だったが――。
編集部より
好評発売中の「帝都で探偵はじめました」シリーズ第二弾!
破天荒な性格の義母・巴に対し鬱憤が溜まっていたメイドたちが遂に鷹司家から出ていってしまう。
そんな矢先に殺人事件の嫌疑までかけられ泣きっ面に蜂状態の巴ですが、夏樹に気落ちした様子は見せません。
しぶしぶ調査に乗り出す夏樹ですが、巴は過去に色々と秘密を抱えているようで……?
結末はぜひ、その目で確かめてみてください!
帝都で探偵はじめました 弐 ~幽霊坂の殺人~ (ミーティアノベルス)
- 作者:菱沼 あゆ
- 発売日: 2020/04/13
- メディア: Kindle版