電子書籍「ネット文庫星の砂」

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「オッサン剣士とおしかけ良妻賢母」 - 宮地拓海

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オッサン剣士とおしかけ良妻賢母 - 宮地拓海

第2巻 内容紹介

「温泉というのは、天然の……えぇっと……まぁ、あれだ、大きなお風呂だ」
 俺も温泉に行ったことがないので詳しくは知らない。話を聞く限り、デカい風呂だという印象を持ったのだが……間違ってないと思う。たぶん。
「お風呂ですか。わたし、お風呂大好きですので楽しみです」
 ホリーは風呂好きなのか。
 そういえば、ノーラとメグも風呂は好きだったな。
 娘たちがうちに来たばかりの頃は一緒に入ったこともあった。
 さっさと体を洗って浴槽に入り、ほけ~っとした顔で湯に浸かっていたっけ。
 以前はよく俺と入りたがったが、最近はもっぱらホリーと一緒に入っている。
 なら、温泉もきっと楽しめるだろう。
「いっそのこと、温泉に入りながら秘密を打ち明けるのもありだな」
 暴露後に入るだけで絆が深まるのだから、入りながら打ち明ければその効果はもっと長く続くに違いない。
「では、その時は是非レイさんも一緒にいてくださいね」
「えっ!?」

 
「温泉に行こう!」
 娘たちに正体を隠したままでは本当の家族にはなれないと悩むホリーに、旅の解放感に乗じて秘密を打ち明けようとレイモンドは温泉旅行を持ちかける。
 初めての家族旅行に盛り上がるレイモンドファミリー。しかし、その温泉町では謎の異常気象が頻発しており、その影には不穏な陰謀が渦巻いていた。
 一方の娘たちも、何やら両親に言えない秘密を抱えているようで……。

 波乱含みの家族旅行の果てに、寄せ集めファミリーは本当の家族になれるのか!?
 

第1巻 内容紹介

 人生なんてもんは、何が起こるか分からない。
 そんなことは嫌というほど実感していたはずなのに。
 これはあまりに想定外だ。

「わたしを、お嫁さんにしてください」

 その女性は、まるで光の精霊を全身に纏ったようにきらきらと輝く笑顔で俺の家の前に立っていた。
 鮮やかな青いロングヘアと透き通るような真っ白な肌は、よく晴れた空を想起させる。
 髪色に近い青い瞳はまっすぐ にこちらを向いており、明るさの中にも芯の強さを思わせる。
 小柄ながらもしなやかな肢体は儚さと力強さという相反する二つの要素を感じさせ、胸元の大きな膨らみはことさら目を引く。ついうっかり視線を向けてしまい、慌てて目を逸らした。
「え~っと……どちら様で?」

 
 人類最強の剣士レイモンドは、ひょんなことから二人の娘を引き取ることになる。
 しかし戦うことしか能がない独身男は、料理も出来ず掃除も出来ず娘のパンツも買いに行けず、アッという間に家庭崩壊の危機に陥ってしまう。
 そんな一家の前に、「わたしをお嫁さんにしてください」と家事スキルMAXの押しかけ女房ホリーが表れて生活は一変する。

 復讐しかなかったレイモンドの人生は、愛くるしい二人の娘と最高の押しかけ女房に出会い大きく色を変えていく。
 拙いながらも新米の父親は、大剣片手に新しい家族の未来を模索し始める。

 そして、ホリーが『お嫁さん』になろうとした理由が、明かされる――

 

編集部より

 スターダストノベルス書き下ろし作品!
 かつて剣を振ることだけが人生だったレイモンドは、引き取った二人の「娘」との生活でてんやわんや。
 ろくに家事もできないため、家の中はめちゃくちゃでした。
 そこへ「わたしを、お嫁さんにしてください」といきなり押しかけてきた美女・ホリー。
 ぐいぐい来る彼女にタジタジなレイモンドでしたが、掃除も洗濯も料理も得意だという彼女はまさに渡りに船でした。

 オッサン剣士と二人の娘、そして突然押しかけてきた「お嫁さん」。奇妙な家族の物語が幕を開けます。 
 二人の娘を引き取った経緯、レイモンドの過去、そしてホリーが押しかけ女房となったワケは――
 続きはぜひ、本編をお楽しみください!