現代
芸妓ですが、恋してもいいですか? - 里梅子 内容紹介 「ど、どうしよう……」 初の市松のお座敷での大失敗。顔面が蒼白になる。 「大丈夫? ケガはない?」 でも男性は気遣うように優しく声をかけた。 首だけで振り返ると、深緑の印半纏を着たイケメンが私を…
腐女子ですので、推しで同僚の腐男子くんから目が離せません - 清水苺 内容紹介 黒い髪を七三分けにした髪型に、透き通るような真っ白な肌。目鼻立ちはハッキリとしていて、二重の瞳には長い睫毛が生えている。きりっとした黒い眉毛は綺麗に整えられ、第一印…
内緒で出産したら、俺様御曹司と結婚することになりました - 星月姫薇 内容紹介 「やってしまった……」 どうして晃輝さんが私の誘いに乗ってくれたのかは分からないけれど、こうして一夜を過ごしてしまったのは事実で、この夜のことを私は忘れることはできな…
スパルタ守護霊のおかげで、恋に仕事にがんばれます! - 秋月ちはね 内容紹介 「なんてことをしてくれたんだ!」 おかしい。わたし、平野つむぎは教授室に呼ばれたはずなのに、目の前にはタコがいる。 真っ赤に茹でられたタコが。 「平野くん、聞いているの…
CEOからプロポーズされた理由がわかりません - 結月美鶴 内容紹介 「待ってたよ」 落ち着き払った低音が響く。先刻の入社式でも、何十人もの新入社員の前でその威厳をいかんなく発揮していた声だった。 ――この人が、天瀬樹生。 無造作に見えてバランス良…
元婚約者はかつての令嬢に極上の愛を注ぐ - 清水苺 内容紹介 二人とも、『社長』と『副社長』という肩書を持っていた頃は、ぴりついた空気の中で仕事の話ばかりしていた。 それは食事中も、土日も関係ない。 本音を言うと、そんな両親の背中を黙って見ている…
喫茶バトラコスの嘘吐きな客人 - 宮地拓海 内容紹介 「 え?」と声を上げる暇もなく、その白いぶよっとしたものはわたしの顔に張り付いた。 これは一体、なにごと? 冷静に努めようとする頭とは反対に、全身から汗が噴き出していく。 事態を把握するべく、顔…
税理士学校に入学しました! - ビーツ杏 内容紹介 「はっ? ところで君は何で税理士のコースに来ているの?」 それこそ余計なお世話だ。でも、 「資格を取って将来、自立した女性になりたいんです」 真面目な気持ちで通っていることをアピールした。 「それ…
あなたのヒロインになります!~イケメン小説家に恋をしました~ - 結月美鶴 内容紹介 「この傘、本当に鈴音ちゃんの?」 「へ?」 彼が黒い傘を見上げる。無地で、骨は太めで存在感があり、取っ手は木製。私が掲げるにはちょっと重たい傘である。 「大きい…
パラレル館へようこそ!~48万円フリーパスで人生やり直します~ - ゆいろ空 内容紹介 「今日お金をおろしましたか?」 いやいや、朝一で電話があって、すぐに駆けつけたんだから、お金をおろす暇などないだろう。 「いいえ」 と答えると、柔道男は一旦うつ…
完璧社長の裏の顔は、危険と誘惑でいっぱいです - 清水苺 内容紹介 「でも、俺は萌ちゃんといると楽しいからさ?」 「……ほんと、意味が分からないっ」 彼みたいなタイプに出会ったのは初めてだから、どう対処すればいいのか分からない。 どんなに罵っても、…
17の春、ぼくは姫と青い世界に旅立った - 森川恩 内容紹介 「秀重さまあーッ」 後ろから姫が叫んだ。そうか、ぼくの名は秀重というらしい。そして武士なんだ。ここでは、志摩一喜でもなく、高校生でもない。 どこかで落としてしまったが、烏帽子まで被ってい…
強引社長は仮の婚約者を甘くほだして逃がさない - 花木きな 内容紹介 社長 は三十二歳で独身だと梓から聞いている。これは女性社員が黙っていないだろう。 疲れ目にきくツボを押してから眼鏡をかけると、社長がこちらに向きを変えて歩いてくる。私たち 三課…
不登校な僕の趣味はエゴサとヒーロー活動 - 小川龍之助 内容紹介 「あの、あなたはいったい……?」 「名乗るほどのものではないさ。ただ、そうだな……人は俺をこう呼ぶ。『謎のヒーロー・X』と!」 高らかに叫びながらポーズを決める。慣れているのだろう。動…
花束よりも君が欲しい - 永良サチ 内容紹介 ミケ先輩は猫みたいな人だった。 自由気ままでつねにマイペース。甘え上手でありながら、目を離すとべつの場所に行ってしまう。なんにも興味がないように見えても自分のテリトリーだけはしっかりと守っていた。 私…
このイケメン、××につき - 結月美鶴 内容紹介 「カケルくんはめちゃくちゃ格好いいんですよ」 「だから?」 「イケメンは正義なんです!」 勢い豪語したその瞬間、初めて隣の男と目が合った。 こちらを睨む、ややつり上がった目つきの悪さが逆に美しい。呆れ…
契約結婚した生意気後輩に外堀を埋められてます! - きたみまゆ 内容紹介 「なにが『そういうわけだから』ですか。なにも解決してないでしょう」 冷ややかな口調で言われ、ぐっと唇を噛む。たしかに問題はなにひとつ解決していない。 「だけど、柏木くんには…
密愛包囲網~強引御曹司に外堀から埋められてます~ - 紅カオル 内容紹介 まだ完全に乾ききっていない髪はボサボサ。マスクから漏れる息で曇ったメガネは、不格好にずり落ちた。 (まさかこんな状態を海藤さんに見られるなんて……!) ユリが激しく動揺するの…
エリート御曹司と秘密の恋愛~副社長の偽装恋人はじめました~ - 花音莉亜 内容紹介 「あの、離してください……」 もう少し強気で言えたらいいのに、すっかり怖気づいた私の声は、か細く消え入りそうだった。 「緊張してる? 可愛いじゃん。俺、好みのタイプ…
片思い中のイケメンドクターと結婚することになりました - 神埼たわ 内容紹介 「た、助けてください、藤沢先生! 私には叶えたい夢があるのに、両親からお見合いを勧められて」 「夢……?」 「だからまだ、結婚はしたくありません!」 あまりに悲壮な顔で頼ん…
Boy meets... - 小野 夕 内容紹介 人生は、一度きりなのだ。一見衝動的なようでも、前々からもっと外の世界へ繰り出してみたいという欲は確固として彼の中にあって、一人気の休まる空間での牧歌的な生活に対する憧れもまた同様にあった。親が以前の家賃(管…
スイーツ・ロード - 藤井佳奈 内容紹介 「いつかきっと」 山野が顔を上げた。僕は笑って、思っていたこととは別の言葉を続ける。 「いつかきっと、日本一の和菓子を作る」 「俺は世界一だ」 「知ってる」 僕達は顔を見合わせて笑った。 第15回星の砂賞【優秀…
不幸な二人は幸福に消える - 阿波野治 内容紹介 顧みれば、七か月間、夏休みの一か月半を除いても半年近くもの間、耐え忍んでこられたのが奇跡に思えた。孤独感に耐え切れなくなったのではない。この世界が発信する、「孤独をよしとするのは異常だ」という無…
ルームシェア- 長月竜胆 内容紹介 ある日、私の経営する不動産屋に、妙な客が訪れた。 「ワケあり物件を探しているんですが……」とのこと。 神経質そうにちょくちょく眼鏡をいじくり、いかにも変わり者といった感じの若い男だった。 まあ、そもそもまともな人…
ハートなポインセチア- ひなの琴莉 内容紹介 街に出れば陽気な音楽と、幸せそうなカップルばかり。 この時期に一人なのはやっぱり寂しい。圭輔……どうしているかなとついつい考えてしまう、あたし。 ヒールの高いブーツで駅を、人ごみに飲み込まれないように…
「だって、伊達だって」 - さがちこ 内容紹介 「は? 合コン?」 宍戸実季(ししど みき)、三十二歳。九つも年下の後輩の言葉に眉を寄せた昼休み。 「違いますって。合コンじゃなくて、『酒コン』です!」 見せ付けられたチラシには、確かに「十月一日は日…
ファンレター- 万里小路 頼光 内容紹介 過去の栄光。追い求めても、今には通用しない。そんなことは重々承知している。 田辺栄三。過去には、人気作家として一世を風靡し、そのお蔭で、一生食うに困らぬだけの財産も築き上げた。しかし、裕福になるにつれて…
マヒルノジョウジ- 万里小路 頼光 内容紹介 親から貰った名前。どう考えても、ふざけて付けたんだろうとしか思わずにはいられないものが有るものだ。例えば、阿部真理亜とか、山田昇とか、川田渡……。 だけど俺の名前ほど、強烈なものは無いだろう。どんな名…
ねえちゃん- 万里小路 頼光 内容紹介 「おい、だらしないなあ。男だろ。そんなことで泣くな」 幼いころからずっと、僕の目の前には、逞しい『ねえちゃん』がいた。 僕が四歳の時、家の隣に引っ越してきたねえちゃん。本名は水上有紀といい、僕より一つ年上の…
恋は突然に☆ - ゆず 内容紹介 「あーん、もう! また負けた!」 「サエコ、弱過ぎ!!」 あたしは昼休みにトランプでババ抜きをしていた。それが不思議なことに、一回も勝てないの。なーんで? 「ねー、お願い! もう一回だけ! ねっ、お願い!」 一緒にトラ…