電子書籍「ネット文庫星の砂」

「ネット文庫星の砂」、「スターダストノベルス」はAmazon Kindleの電子書籍レーベルです。小説投稿サイトのコンテストを経て受賞に至った作品を電子書籍化し出版しています。当ブログでは新刊情報、お知らせ、特集・イベントなどを更新していきます。

ドラマ

夢見る男の人生日録!「見果てぬ田園」 - 深海カエル

見果てぬ田園 - 深海カエル 内容紹介 Kは幸せな男だった。 彼に妻子はなく、両親もすでに他界していた。特にこれといった才能もなく、できる仕事といったら工場で作る製品のネジ締めくらいのものだった。 第3回ショートショートコンテスト 審査員奨励賞『見…

盗まれたチョコ! 真相は!「からっぽチョコレートのナゾ」 - 山吹あやめ

からっぽチョコレートのナゾ- 山吹あやめ 内容紹介 2月14日事件発生。 クラスメイトで演劇部のヒロイン、クイーン(あだ名)のバレンタインチョコレートが盗まれた。 第2回ショートショートコンテスト 審査員奨励賞『からっぽチョコレートのナゾ』事件発…

大切な気持ちがそこにある……「不器用なあなたへ」 - 湖汐 涼

不器用なあなたへ - 湖汐 涼 内容紹介 「ほら、これ。あんたにやるよ」僕は、リボンを結んだ柔らかな黄色のカーネーションを一輪、目の前の女性に手渡した。 第1回ショートショートコンテスト 審査員特別賞『不器用なあなたへ』 母の日に、僕が用意したのは…

彼女と傘と、先生と「傘」 - 岡田吏生

傘- 岡田吏生 内容紹介 朝、玄関でいつもの傘を手にした。「あんた、まだその傘使ってんの??」 「いいの、これお気に入りだから。行ってきます」 第1回ショートショートコンテスト 審査員奨励賞『傘』 憧れの人を入れた傘。タクシーの中に置き忘れてしまい…

とても奇妙な夢を見たんだ「マンホールのふたの話」 - 桂文弱

マンホールのふたの話- 桂文弱 内容紹介 きみの夢を見たよ、とぼくは言った。 「どんな夢なの」そう、きみが聞き返す。 それが、奇妙な夢なんだ。夢の中のきみは、マンホールのふたなんだよ。 第6回ショートショートコンテスト 審査員奨励賞『マンホールのふ…

"品のない味の店"という店名に込められた想いとは「味の断人」 - 此道一歩

味の断人 - 此道一歩 内容紹介 ゴールデンウイークの三日目、信也が初めて婚約者の理穂を「品のない味の店」へ連れて行った。 店はコの字型にカウンターがあり、十、五、十という配置で席が用意されている。 周囲の壁は明るいベージュで統一され、壁とカウン…

「それは、全てあなたの自己責任ですので」……「自己責任法」 - O・T・ニコウスキー

自己責任法- O・T・ニコウスキー 内容紹介 仕事で疲れてアパートに帰り、布団にもぐりこもうとしたまさにそのとき、ドアがノックされた。 時計を見ると、夜中の一時をまわっていた。 「こんな時間にだれだろう……?」 忍び足でドアに近づいて、のぞき穴から外…

星空の下で繋がる、切ない恋のお話。「七夕の約束」 - 神在琉葵

七夕の約束 - 神在琉葵 内容紹介 (あ……) 久しぶりに早く帰れたその日……。 私の目の端に止まったものは、スーパーの前に並ぶ笹だった。 笹に吊るされた色とりどりの短冊が、ひらひらと風に揺れていた。 (そっか……もうそんな季節なのね……) 今日は七月六日……

和菓子職人を目指す少年の成長譚「スイーツ・ロード」 - 藤井佳奈

スイーツ・ロード - 藤井佳奈 内容紹介 「いつかきっと」 山野が顔を上げた。僕は笑って、思っていたこととは別の言葉を続ける。 「いつかきっと、日本一の和菓子を作る」 「俺は世界一だ」 「知ってる」 僕達は顔を見合わせて笑った。 第15回星の砂賞【優秀…

野良猫は、自由気ままなものなのです。「似たもの同士」 - ST

似たもの同士- ST 内容紹介 俺はこの辺りに棲み付いてる野良猫さ。 歳? そんなもの猫に訊いたって知ってるわけないだろう? まあ、血気盛んな若い頃、尻を追い回した美猫の三毛が婆さんになってるから、俺もいい歳なんだろうな、近頃じゃ力もすばしっこさも…

そこにはいろいろなものが降ってくる不思議な桜の木があった「降ってくるもの」 - 如月 灯名

降ってくるもの- 如月 灯名 内容紹介 ある日、僕はいたずらを思い付きました。 桜の木に登って上の方から人の頭にいろんなものを降らせること。 みんなをびっくりさせてみたかったのです。 第1回童話と絵本コンテスト 審査員特別賞受賞作品『降ってくるもの…

妬ましさと同時に感じたのは、“近付きたい”という思い「ギャルバン♪」 - 滝沢朱音

ギャルバン♪ - 滝沢朱音 内容紹介 「三好さん、すごいね!」 「ベースやってたんだ。うますぎ」 ざわざわしてる中、曲は中盤にさしかかり、ド派手なドラム ソロに突入。 吹奏楽部の他のメンバーたちは手を止め、それぞれの楽器をリズムにあわせて揺らし、ス…

あの向こうに見えるものは一体なんなんだ!?「望遠鏡の向こう側」 - 如月 灯名

望遠鏡の向こう側- 如月 灯名 内容紹介 「翔太、まぁた望遠鏡覗いてるの?好きねぇ。」背後から呆れたような声が聞こえてきた。僕はそれを完全無視。レンズを覗き続ける。「翔太は、望遠鏡に取り憑かれてるな…………」僕は場所を固定して、ピントを調節するレバ…

もう一度会いたい人はいますか?「蛍」 - 猫ケモノ

蛍- 猫ケモノ 内容紹介 蛍が舞っている。 私は歩くのをやめ、橋下を流れる川へと眼をやった。薄暗い薄に覆われた川から、明滅する光があがってくる。 翠色のその光は、美しくもどこか儚く頼りない。 まるで、人の命のように――。 彼女と蛍を見た幼い日々のこ…

思い出が詰まったこの洗濯機、手放さなくて本当に良かった「二槽式洗濯機」 - 矢口 葵

二槽式洗濯機- 矢口 葵 内容紹介 都心から電車で3時間の所にあるひなびた田舎町。そこに、母子二人で暮らす宇田川家があった。母は遅くに結婚したので既に70歳を過ぎ、家の裏で畑仕事なんかをコツコツとやりながら暮らしている。父は数年前に病気で亡くなっ…

なんで私がこんな男と!?「仮面カノジョ」 - 矢口 葵

仮面カノジョ- 矢口 葵 内容紹介 「ねー玲奈、お願いがあるの!」 ロングヘアを揺らしながら、スタイル抜群の美脚を惜し気もなく晒したショーパン姿で私の教室に飛び込んできたのは親友の美穂だった。 この春から入学した京院大学で偶然隣に座った彼女とはす…

凄惨な事件は、始まりに過ぎなかった「ブアメードの血」 - ヒビ・ヒビキ

ブアメードの血 - ヒビ・ヒビキ 内容紹介 「殺す……殺してやる」 刃物が肉を切り骨を絶つ。赤い鮮血が降りかかるが、気に留めない。 ただひたすらに本能の赴くままに、肉を切る。 第17回星の砂賞【佳作】受賞作品ある一軒家で四肢、頭部が切断された女性の死…

"透明症候群"の少女を巡る、三人の物語「透明少女と恋の花」 - 猫ケモノ

透明少女と恋の花 - 猫ケモノ 内容紹介 あの日、俺は大切な人を守れなかった。 俺の眼の前で、姉さんは消えてなくなってしまったのだ―― 第14回星の砂賞【審査員特別賞】受賞作品透明症候群――極度のストレスを感じることにより、人体を構成する分子が減少、姿…

主人公の身に起きた奇跡とは!?「それは奇跡から始まった。」 - 神在琉葵

それは奇跡から始まった。 - 神在琉葵 内容紹介 奇跡……それは滅多なことでは起こらないもの。 少なくとも、僕の身にそんなことは起きないと思っていたし、そもそも奇跡なんてものは、テレビで見るか、本で読むようなものだと思っていた。 それなのに、ある日…

その一瞬のひとときに、温かい紅茶を。「黄昏喫茶店【最期の家】」 - 立花 宗治

黄昏喫茶店【最期の家】- 立花 宗治 内容紹介 森田和雄。 彼は有名な富豪だった。 その年齢は八十九歳。 海外にも名の知れた大企業の元社長で、その独特の感性や発言からよくテレビのワイドショー等でコメンテーターとして出演していた。 そんな彼が八十七歳…

幸福の花嫁、彼女は涙を流していた「六月の花嫁」 - 立花 宗治

六月の花嫁- 立花 宗治 内容紹介 この、泣いている六月の花嫁を乗せたのは偶然だった。 一仕事終え、待機所に帰る途中。突如としてトイレに行きたくなったのが始まりだ。 近場のコンビニに入りトイレを借りた後、飲み物を一本とのど飴を買ってタクシーに戻っ…

小さな、それでいて大きな勇気「絆」 - 如月 灯名

絆- 如月 灯名 内容紹介 「今日はみんなで七夕飾りを作りますよ~」『はーい』小さい子達が手を上げて返事する。 僕は看護婦さんから目を逸らせた。 第7回星の砂賞 審査員特別賞受賞作品『絆』 七夕のお話 編集部より お見舞いに来てくれる拓未君にそっけな…

これは未来へはばたく物語「Dragonfly」 - 莎椰

Dragonfly- 莎椰 内容紹介 地下一階にあるこのバーは、通りを一本入った路地の奥にあり、いわゆる隠れ家的な店だ。 値段設定も少々高めなので、年齢層もそれなりに高く落ち着いた雰囲気のお客様が多い。 賑やかな若者はあまり来ないと言うのも、ここで働く決…

もう一人の自分、クローンと巡る奇妙な出来事「懸賞品」 - ありしょう

懸賞品- ありしょう 内容紹介 俺は会社勤めを辞め、ネット懸賞で生計を立てていた。 毎日応募するだけの日々だが、下世話な人間関係に悩まされることがなく、まさに天職だった。 そんなある日のこと。俺は『貴方のクローンをプレゼント』という懸賞サイトに…

小さなアマエンボウのモモちゃん「たくさんのだれかさん」 - 縁側

たくさんのだれかさん- 縁側 内容紹介 近ごろのモモちゃんは、アマエンボウです。 来年の春に、小学一年生になるっていうのに。 それと〝お姉ちゃん〟にも、なるっていうのにです。 パパとママは、「どうしたものか……」と考えていました。 第5回童話と絵本コ…

内気な彼と、強気な彼女と、ただの友達の私の話。「同級生」 - 鳳家実秋

同級生- 鳳家実秋 内容紹介 私には近所に住む気の弱い同級生がいた。その朝、学校に行くため自転車で家を出ると、家の裏の道で人だかりができていた。 家の裏は川の土手となっていて、そこが私の通学路となっていた。 私も何事かと思い行ってみると、やじ馬…

そこに楽園はあるか「不幸な二人は幸福に消える」 - 阿波野治

不幸な二人は幸福に消える - 阿波野治 内容紹介 顧みれば、七か月間、夏休みの一か月半を除いても半年近くもの間、耐え忍んでこられたのが奇跡に思えた。孤独感に耐え切れなくなったのではない。この世界が発信する、「孤独をよしとするのは異常だ」という無…

乗馬を通じたひと夏の成長譚「ぼくの駈歩の夏を」 - たんぼず

ぼくの駈歩の夏を - たんぼず 内容紹介 なんだか体から力が抜けて、大の字で寝そべる。すると、早紀おばさんの言葉がもう一度頭に浮かんだ。 “あなたならきっとできるわ。頑張ってね”――父さんからも、母さんからも、一度に言われたことがない。頑張れとか、…

やさしいやさしい物語「陽だまりの箱」 - 徳田マシミ

陽だまりの箱- 徳田マシミ 内容紹介 縁側にいた幸乃が振り向けば、背後には孫の浩次が立っていた。 浩次の両手にはふたつのコップが持たれ、色を見るかぎり中身は麦茶のようだった。 幸乃がとなりに座るよう手で促すと、浩次はわずかに眉を下げ、幸乃の横に…

ストレスを抱えた僕の前に現れた、変な人。――迷える子羊の君を救いに来たんだ。「向井川と申します。」 - 奈木野ここち

向井川と申します。- 奈木野ここち 内容紹介 母さんに言われて、私学の中学を受験した。父親は金属メーカーの社長で、あなたもお父様みたいになるのよが、母さんの口癖だ。 父さんみたいに? 家庭よりも仕事を大切にしてる人みたいには、なりたくない。子ど…