からくり時計 - 藤井佳奈
内容紹介
「この店か」
シャッター街となった古い商店街の端に、その店はあった。
店に入る前にシャッター街を振り返ると、思わずため息が出た。僕の生まれ育った町も現在はシャッター街だ。つい、生まれ育った町を見ているような気持ちになる。
静かな商店街の中で、唯一店を開いているのがこの店だ。「からくり時計」の札看板がガラスのドアにかかっている。中をのぞくと、小さな店内の壁にびっしり掛けられている時計が見えた。
第4回ショートショートコンテスト~ホラーコン~ 審査員特別賞
『からくり時計』
シャッター街にある時計屋はからくり時計を専門に扱う時計店。
本物そっくりのからくり時計には秘密があった。
編集部より
短いストーリーにも関わらず、始まりから終わりにかけてのオチがしっかりしていた。
終わりの場面にある奇妙な雰囲気が持ち味をだしている作品。
読み終わったと同時に確かにホラーだ、と実感させられる。
ミステリー要素も入っているので、色々な人に勧められる作品になっておりますので、是非読んでみて下さい!!