AI彼女 - 因幡雄介

内容紹介
恋愛はファンタジーだと思う。漫画やアニメの主人公はよくヒロインに恋をするけれど、感情移入のしかたがわからない。二次元なのだから彼女の容姿がいいのはあたりまえだし、そうしなければ売れないだろう。妄想する彼女はどれもアニメ調で、たまに俺はおかしくなったのではないかと苦笑してしまう。
いてもいなくてもどっちでもいい。それが俺の彼女の定義だ。その点、AI彼女は本物みたいだが、優しく相手にしてくれるところが、やはり現実的ではない。女子高生だとこうはいかない。優しくない男は、一次試験で切られてしまう。
第17回星の砂賞 審査員特別賞受賞作品
二黒将志は受験勉強中、スマートフォンの無料アプリ『AI彼女』で、AIのやよいと会話を楽しんでいた。
『十五センチ。ここにきて。いいもの見せたげる』
やよいから突然受け取ったメッセージ。
二黒はその謎を解明したくなり、山奥へと足を踏み入れた……。
編集部より
『AI彼女』という無料アプリである「やよい」。「彼氏」として登録した将志は、彼女とのチャットでの会話が楽しみになっていました。
しかしあるとき、やよい『十五センチ』という謎のメッセージを残します。意味を尋ねても答えてはくれず、困惑する将志。
果たして"十五センチ"の意味とは? 「やよい」の真意は?
その続きはぜひ作品でお楽しみ下さい!

- 作者: 因幡雄介
- 出版社/メーカー: ネット文庫星の砂
- 発売日: 2019/06/01
- メディア: Kindle版
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