第2巻 内容紹介
「空を穿つ槍――」
俺の詠唱を聞いて、セニアの顔が蒼褪める。
第五階位魔法の両手撃ちなどという非常に贅沢な事を、俺は野盗相手に行おうとしている。
『アナライズ』で見ると相手のLVはそれぞれ4と6。
間違いなくオーバーキルになるだろう。
けどそれでいい。
下手に生き残られるとその方が厄介だ。
「――インヴィジブルジャベリン!!」
俺の両手から放たれた不可視の魔槍が、見張りの男達の頭を吹き飛ばす。
「行くぞ!」
直後に俺は木の陰から飛び出し、走り出した。
<2021/7/29発売!!>
異世界で出会った美少女・モニカとともに奮闘する佐伯琢磨(さえきたくま)。
ある日、襲撃してきた野盗を壊滅させた二人は、アジトへとやってきたエルフの集団から仕事を頼まれる。
仕事を受けた二人は、奇妙な動きを見せるというゴブリンたちの討伐へ向かうのだが……
異世界から仕送りしています(1) - 大沼田伊勢彦
内容紹介
「…………マジできちまったんだなぁ……」
俺は思わず呟いた。
流石に光る魔法陣から見たこともない美人が浮かび上がれば、信じるしかなかった。
が、やっぱり実際に来てしまうとちょっと現実感が薄いな。
初めての海外旅行みたいな感覚だな。海外行った事ないけど。
やべ、ちょっと怖くなってきた。俺本当にこの世界でやっていけるのか?
だってさっきから往来を行き交う人、誰も彼もが俺より強そうだぞ。
彼らは冒険者。荒事を基本とした何でも屋。
俺も、それになるのだとフェルディアルに言われた。
なれるのか……? 十二年間ヒキコモリのモヤシ君に……。
<第一回スターダストノベル大賞 【審査員奨励賞】受賞作品!>
佐伯琢磨(さえきたくま)はヒキコモリ歴12年のニートだった。
ある日、新興宗教にハマっていた母がガチの女神を召喚する。
母の願いは一つ、息子が真人間になる事。
その願いを受けた女神だったが、佐伯琢磨の実力年齢や性格から、二十一世紀の日本ではその願いが叶えられないと判断し、彼を異世界に送り込むことに…。
そして女神から佐伯琢磨にある条件が課せられる。
「月に十万円を仕送りしなさい」
琢磨は、無事に仕送りをすることができるのか!?
著者『大沼田伊勢彦』が加筆修正して皆様に贈る「異世界から仕送りしています(1)」配信開始!!
編集部より
第一回スターダストノベル大賞 【審査員奨励賞】受賞作品が登場!
ヒキコモリ歴12年のニートだった主人公は、異世界でその性格を変えることはできるのか?
そして女神から課せられた条件「月に十万円を仕送り」、そして「真人間」になることは達成できるのか……?
導入から「異世界転生」をややメタ的に扱っており、思わずニヤリとする場面も。
先が気になる第1巻、ぜひお手にとってお楽しみください!