春の陽だまりに、死神は舞い降りて - 朔雲みう
内容紹介
目を引いたのは、彼の右手に握られた大きな鎌だった。少年の背丈ほどもある長い柄の先には大きな刃物が留められ、鋭利な弧を描いている。
少年は無言で沙絵を見つめると、沈黙を破るように落胆の溜息をついた。
「その様子だと、俺の姿が見えるみたいだな」
第5回星の砂賞 審査員特別賞受賞作品
『何もかも、色褪せちゃったの……』
ある悲しい出来事をきっかけに、心が死へと近づいている少女・沙絵。
そんな彼女の元に、死神の少年・リツが現れる。
リツと触れ合うことで、沙絵は大切なことを思い出し――
悲しみを抱えた少女≪沙絵≫
死神の少年≪リツ≫
二人が織り成す、切なくも温かいピュア・ラヴ・ストーリー――
編集部より
自暴自棄になり森の中へとやってきた主人公が出会ったのは、奇妙な少年。
心が傷ついた少女と、死神の少年が織り成す切ないラブストーリーをぜひお楽しみください!
- 作者: 朔雲みう
- 出版社/メーカー: ネット文庫星の砂
- 発売日: 2019/03/27
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る