変装令嬢オリアーヌの反撃〜婚約破棄に応じない相手を決心させる方法〜 - たちばな立花
内容紹介
彼はあたしの本当の姿に気づいていない。名も知らない女だと信じている。
「そんな……困ります。だって、ハインツ様には婚約者がいらっしゃるんでしょう?」
しおらしい返事を返すが、直訳すると『婚約者がいるのにほかの女を口説くのはどうなのかしら?』と言ったつもりだ。
けれど恋は盲目。彼はあたしの正体にも、この言葉の意図にも気づきはしない。
「確かに婚約者はいる……だが、あれは親が決めたもので私の意思ではないんだ。私が愛しているのは君だ」
「婚約者のことは愛していない。君こそが運命だ」
婚約者であるハインツに変装後の姿を見初められたオリアーヌ。
本当の自分は婚約者に愛されていないと知り、婚約を白紙にしたいと申し出る。しかし、「結婚してお飾りの公爵夫人になってもらう」と拒否されてしまった。
そんなとき、いつも意地悪な幼馴染みの王子、ヴィンセントの優しさを知り――……
これは、自由な恋愛を手に入れるために、悪役とヒロインの両方を演じる侯爵令嬢、オリアーヌ・メダンの恋の物語。
編集部より
人気作品がミーティアノベルスに登場!
悪役とヒロインの両方を演じるオリアーヌと、婚約者ハインツに、王太子ヴィンセント。
複雑に絡み合う思惑はどのような結末を迎えるのか?
オリアーヌは自由な恋愛を掴み取ることができるのか――?
電子書籍版では番外編を書き下ろし! 未読の方はもちろん、WEB版をお読みの方もぜひお楽しみください!