望遠鏡の向こう側- 如月 灯名

内容紹介
「翔太、まぁた望遠鏡覗いてるの?好きねぇ。」
背後から呆れたような声が聞こえてきた。
僕はそれを完全無視。
レンズを覗き続ける。
「翔太は、望遠鏡に取り憑かれてるな…………」
僕は場所を固定して、ピントを調節するレバーを回した。
第16回星の砂賞 審査員特別賞
いつも望遠鏡をのぞいている孤独な少年が、友人を作って一緒に謎を解決していく。
編集部より
物語が始まってから終わるまでの流れが面白い作品でした。始まりは、友人がいない主人公が友達を作っていくという話かと思ったのですが、読んでいくうちに見えてくる謎や、変化していく日常と心情。それらがバランスよく含まれていて、読んでいて楽しかったです。続きが気になってしまい、読み終わるまでついつい手が止まらない作品ですので、皆さんも是非! 読んで確かめてみて下さい!