氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~ - 藍上イオタ
内容紹介
燃えるような赤い短髪の人物は、太陽の騎士と称されるフェルゼン・フォン・ヴルカーン。
日差しを跳ね返す艶やかな褐色の肌に、彫りの深いエキゾチックな顔立ち。瞳は太陽のように赤々と輝いている。
百九十センチはあろうかと思える長身に、筋肉質な体。これぞ、騎士の中の騎士と褒めそやされる男だ。
対して青い長髪をひとつに結んだ人物は、氷月の騎士と称されるベルンシュタイン・フォン・アイスベルク。
月を思い出させるような白い肌に、涼やかな顔は氷の彫像のように美しい。深い海のような濃紺の瞳は、穏やかな光を湛えていた。
男としては少し小柄ではあるが、かといって騎士として頼りないというほどではない。中性的ではあるが、身のこなしといい振る舞いといい、この国の騎士として恥じない男であった。
訳あって男として洗礼を受けた侯爵令嬢のベルンシュタインは、女子禁制の全寮制士官学校で暮らしている。幼馴染の王子にも女であることは秘密だ。唯一ベルンシュタインが女だと知っている幼馴染の侯爵子息の協力を得て、女であることを隠しつつ士官学校で生活。周囲と信頼関係を深めていく。
しかし、王子への恋心を自覚したことで、女であることと、男として生きることの狭間で揺れ動くベルンシュタイン。王国に女騎士団の設立を夢見つつ、領地で女騎馬隊を設立するなど、ありのままの自分で生きていける道を模索していく。
そこに、隣国から女でしか戦えない魔物が現れ、騎士たちは次々と倒れていく。ベルンシュタインは、皆に女であることがバレると分かっていながら魔物と戦うことを決意し──。
編集部より
人気ファンタジー作品がミーティアノベルスに登場!
男性として洗礼を受けた侯爵令嬢のベルンシュタイン・フォン・アイスベルク。
彼女はその剣の腕と巧みな魔法から、入学した士官学校で「氷月の騎士」と呼ばれ尊敬を集めていました。
女性であることを隠しながら学生生活を送っていたベルンですが、幼馴染である第二王子への恋心を自覚し、自身の立場との葛藤に悩みます。そして彼女たちの関係を揺るがす事件が起こり──
ベルンシュタインは男装騎士を貫けるのか!? 王子との恋の行方は!? ぜひお読みください!