電子書籍「ネット文庫星の砂」

「ネット文庫星の砂」、「スターダストノベルス」はAmazon Kindleの電子書籍レーベルです。小説投稿サイトのコンテストを経て受賞に至った作品を電子書籍化し出版しています。当ブログでは新刊情報、お知らせ、特集・イベントなどを更新していきます。

ストレスを抱えた僕の前に現れた、変な人。――迷える子羊の君を救いに来たんだ。「向井川と申します。」 - 奈木野ここち

向井川と申します。- 奈木野ここち

向井川と申します。

内容紹介

母さんに言われて、私学の中学を受験した。父親は金属メーカーの社長で、あなたもお父様みたいになるのよが、母さんの口癖だ。
父さんみたいに?
家庭よりも仕事を大切にしてる人みたいには、なりたくない。子どもが大変な時に声ひとつかけられない男になんか、なりたくはない。
社会的に立派だろうと、僕は嫌だ。
だけど、僕には反抗することもできないだろうし、母さんが悲しむのも見たくない。だからなんでも「はい」と言っておけば、物事は進んでいくんだと、中学の時はそう思っていた。
「たくみ、みんなすごいおしゃれしてるのよ。あなたもそんな恰好ではだめだと思って買ってきたわ」
そういって、僕の胸にあてられたのは、きっちりとした襟が付いた、薄い水色のワイシャツだった。
それは、高校2年の今になっても同じだった。僕が服を素直に着れば、母さんは喜ぶし、平和に過ごしていける。
僕に彼女ができたときは、学校に来て彼女の素行調査までしたおかげで、彼女とは別れ、マザコンだという噂までたった。挙句の果てには、車で学校までの送り迎え。
壊してやる。
こんな生活、一瞬にして壊してやるんだ。
僕は無意識に本屋に入り、雑誌を手に取った。周りを見回して、それをカバンに入れたときだった……。

 
第8回星の砂賞 審査員特別賞受賞作品

『向井川と申します。』

こんな生活壊してやる!!!





もんもんとしてるところに、

変な人と出会った……。

編集部より

「父親のような立派な人になりなさい」、そう母親に育てられ、日々の生活を縛られ、ついに限界を迎えた僕。
万引きをして母親なんか失望させてやる!
……と思った矢先に、僕の手を掴んだのは……黒服に黒サングラスの、変な人……。

毒親に苦しめられる「僕」に生き方を導いてくれるのは、少し変わった「向井川さん」。
迷う僕と、僕を束縛する母親の、本当の愛が試されるハートフルストーリーです。

向井川と申します。 (ネット文庫星の砂)

向井川と申します。 (ネット文庫星の砂)