背中越しのティータイム - たんぼず
内容紹介
まだ十四歳のあたしには、三十キログラムの小麦粉の袋は重い。それでも急がなきゃならないから、肩に掛けた麻袋を担ぎ直して石畳の道を急いだ。
ここは、ミティアム王国。亜熱帯で半島を主な領土とする国。国王陛下と王子様方がよく治めてらして、ここ数十年は戦争もなく平和なんだ。
第6回星の砂賞 優秀賞
アリッサは幼い頃に母を亡くし、引き取られた叔母のパン屋で働いていた。
蔑まれ虐げられる毎日だが、諦めず前向きに頑張る。
そんなある日。久しぶりの休息で「ヘリィ」と出会い、彼とティータイムを過ごすことになる。
何回か過ごすうちに次第に彼に惹かれてゆくアリッサだが……。
彼女の想いの行き先は?
編集部より
小説コンテストで「優秀賞」を受賞した本作、造り込まれた世界観と、それを意識させない軽い筆致が筆者の力量の高さを感じさせます。
不遇な環境におかれたヒロインの努力は実るのか……? ぜひお読みいただいて確かめてください!
- 作者:たんぼず
- 発売日: 2020/03/11
- メディア: Kindle版