電子書籍「ネット文庫星の砂」

「ネット文庫星の砂」、「スターダストノベルス」、「ミーティアノベルス」は宇都宮ケーブルテレビの運営する電子書籍レーベルです。インターネット上の人気作品や、オリジナルの書き下ろし作品を電子書籍化し出版しています。当ブログでは新刊情報、お知らせ、特集・イベントなどを更新していきます。

ネット文庫星の砂

もう一度会いたい人はいますか?「蛍」 - 猫ケモノ

蛍- 猫ケモノ 内容紹介 蛍が舞っている。 私は歩くのをやめ、橋下を流れる川へと眼をやった。薄暗い薄に覆われた川から、明滅する光があがってくる。 翠色のその光は、美しくもどこか儚く頼りない。 まるで、人の命のように――。 彼女と蛍を見た幼い日々のこ…

思い出が詰まったこの洗濯機、手放さなくて本当に良かった「二槽式洗濯機」 - 矢口 葵

二槽式洗濯機- 矢口 葵 内容紹介 都心から電車で3時間の所にあるひなびた田舎町。そこに、母子二人で暮らす宇田川家があった。母は遅くに結婚したので既に70歳を過ぎ、家の裏で畑仕事なんかをコツコツとやりながら暮らしている。父は数年前に病気で亡くなっ…

なんで私がこんな男と!?「仮面カノジョ」 - 矢口 葵

仮面カノジョ- 矢口 葵 内容紹介 「ねー玲奈、お願いがあるの!」 ロングヘアを揺らしながら、スタイル抜群の美脚を惜し気もなく晒したショーパン姿で私の教室に飛び込んできたのは親友の美穂だった。 この春から入学した京院大学で偶然隣に座った彼女とはす…

凄惨な事件は、始まりに過ぎなかった「ブアメードの血」 - ヒビ・ヒビキ

ブアメードの血 - ヒビ・ヒビキ 内容紹介 「殺す……殺してやる」 刃物が肉を切り骨を絶つ。赤い鮮血が降りかかるが、気に留めない。 ただひたすらに本能の赴くままに、肉を切る。 第17回星の砂賞【佳作】受賞作品ある一軒家で四肢、頭部が切断された女性の死…

"透明症候群"の少女を巡る、三人の物語「透明少女と恋の花」 - 猫ケモノ

透明少女と恋の花 - 猫ケモノ 内容紹介 あの日、俺は大切な人を守れなかった。 俺の眼の前で、姉さんは消えてなくなってしまったのだ―― 第14回星の砂賞【審査員特別賞】受賞作品透明症候群――極度のストレスを感じることにより、人体を構成する分子が減少、姿…

主人公の身に起きた奇跡とは!?「それは奇跡から始まった。」 - 神在琉葵

それは奇跡から始まった。 - 神在琉葵 内容紹介 奇跡……それは滅多なことでは起こらないもの。 少なくとも、僕の身にそんなことは起きないと思っていたし、そもそも奇跡なんてものは、テレビで見るか、本で読むようなものだと思っていた。 それなのに、ある日…

もう一人の自分、クローンと巡る奇妙な出来事「懸賞品」 - ありしょう

懸賞品- ありしょう 内容紹介 俺は会社勤めを辞め、ネット懸賞で生計を立てていた。 毎日応募するだけの日々だが、下世話な人間関係に悩まされることがなく、まさに天職だった。 そんなある日のこと。俺は『貴方のクローンをプレゼント』という懸賞サイトに…

小さなアマエンボウのモモちゃん「たくさんのだれかさん」 - 縁側

たくさんのだれかさん- 縁側 内容紹介 近ごろのモモちゃんは、アマエンボウです。 来年の春に、小学一年生になるっていうのに。 それと〝お姉ちゃん〟にも、なるっていうのにです。 パパとママは、「どうしたものか……」と考えていました。 第5回童話と絵本コ…

内気な彼と、強気な彼女と、ただの友達の私の話。「同級生」 - 鳳家実秋

同級生- 鳳家実秋 内容紹介 私には近所に住む気の弱い同級生がいた。その朝、学校に行くため自転車で家を出ると、家の裏の道で人だかりができていた。 家の裏は川の土手となっていて、そこが私の通学路となっていた。 私も何事かと思い行ってみると、やじ馬…

そこに楽園はあるか「不幸な二人は幸福に消える」 - 阿波野治

不幸な二人は幸福に消える - 阿波野治 内容紹介 顧みれば、七か月間、夏休みの一か月半を除いても半年近くもの間、耐え忍んでこられたのが奇跡に思えた。孤独感に耐え切れなくなったのではない。この世界が発信する、「孤独をよしとするのは異常だ」という無…

乗馬を通じたひと夏の成長譚「ぼくの駈歩の夏を」 - たんぼず

ぼくの駈歩の夏を - たんぼず 内容紹介 なんだか体から力が抜けて、大の字で寝そべる。すると、早紀おばさんの言葉がもう一度頭に浮かんだ。 “あなたならきっとできるわ。頑張ってね”――父さんからも、母さんからも、一度に言われたことがない。頑張れとか、…

やさしいやさしい物語「陽だまりの箱」 - 徳田マシミ

陽だまりの箱- 徳田マシミ 内容紹介 縁側にいた幸乃が振り向けば、背後には孫の浩次が立っていた。 浩次の両手にはふたつのコップが持たれ、色を見るかぎり中身は麦茶のようだった。 幸乃がとなりに座るよう手で促すと、浩次はわずかに眉を下げ、幸乃の横に…

ストレスを抱えた僕の前に現れた、変な人。――迷える子羊の君を救いに来たんだ。「向井川と申します。」 - 奈木野ここち

向井川と申します。- 奈木野ここち 内容紹介 母さんに言われて、私学の中学を受験した。父親は金属メーカーの社長で、あなたもお父様みたいになるのよが、母さんの口癖だ。 父さんみたいに? 家庭よりも仕事を大切にしてる人みたいには、なりたくない。子ど…

突如として広場にあらわれた謎の箱とはッ!?「箱」 - 長月竜胆

箱- 長月竜胆 内容紹介 ある時、気が付くと、広場の隅に段ボール大の無機質な箱が設置されていた。上部にはハンドルが取り付けてあり、「ご自由にお回しください」とある。誰が何のために設置したものなのか、事情を知る者はいなかった。 きっと何かの実験か…

皆の憧れの隣の男子は……実はめちゃくちゃ○○でした!「笑撃ロマンチック」 - 那柚

笑撃ロマンチック- 那柚 内容紹介 衝撃……いや笑撃は、中三のクラス替えと共にやってきた。 体育館で行われた始業式の後、加賀美ヶ丘中学。三年二組のホームルーム。 高校受験を控えた最後の一年という事で、毎朝小テストが行われる旨を聞かされ、ブーイング…

この恋は、偽物だ。「イッセンチメートルの恋」 - 奈木野ここち

イッセンチメートルの恋- 奈木野ここち 内容紹介 「さむっ……」 校舎を出ると、冷たい北風が頬を叩きながら通り過ぎた。 私が寒いのは、季節が冬だからではない。元カレが今カノと手を繋いで、目の前を通り過ぎたから。好きな人が出来たから別れようといわれ…

楽しいホラー小説「ルームシェア」 - 長月竜胆

ルームシェア- 長月竜胆 内容紹介 ある日、私の経営する不動産屋に、妙な客が訪れた。 「ワケあり物件を探しているんですが……」とのこと。 神経質そうにちょくちょく眼鏡をいじくり、いかにも変わり者といった感じの若い男だった。 まあ、そもそもまともな人…

ある夏の思い出「うみのいろ」 - 町田英

うみのいろ- 町田英 内容紹介 片田舎にあるこの小さな高校に転校生としてやってきた須田昭仁は垢抜けた雰囲気を持っており、それだけで注目の的となって、あっという間に一目置かれる立ち位置に収まってしまった。みなが遠巻きに須田の様子をうかがう中、最…

二人を引き合わせるのはクリスマスツリー「ハートなポインセチア」 -ひなの琴莉

ハートなポインセチア- ひなの琴莉 内容紹介 街に出れば陽気な音楽と、幸せそうなカップルばかり。 この時期に一人なのはやっぱり寂しい。圭輔……どうしているかなとついつい考えてしまう、あたし。 ヒールの高いブーツで駅を、人ごみに飲み込まれないように…

かぼちゃ頭の不思議な友達は、とっても素敵な友達でした「かぼちゃ の はなし」 - 立花 宗治

かぼちゃ の はなし- 立花 宗治 内容紹介 少女は今年で十歳。 少女が住む村には小さな子どもは少女しか居ません。 みんな、病や飢餓でいなくなってしまったのです。 その少女が生まれるよりずっと前から、三つの大きな国が戦争をしていました。 少女が住む村…

幼馴染という関係は時には自分を締め付ける鎖となる「*永遠、片思い*果実の想い出*」 - スカシカシパン

*永遠、片思い*果実の想い出*- スカシカシパン 内容紹介 誰よりも、何よりも、大切で、特別で。慶樹といると、胸が苦しくなったり、心が熱くなったり、ハートがドキドキしたり。キスとか、したいとずっと思っていた。 これは、 この気持ちは、恋じゃない…

酒コンで出会った素敵な男性は、左手薬指に指輪をしていた……「だって、伊達だって」 - さがちこ

「だって、伊達だって」 - さがちこ 内容紹介 「は? 合コン?」 宍戸実季(ししど みき)、三十二歳。九つも年下の後輩の言葉に眉を寄せた昼休み。 「違いますって。合コンじゃなくて、『酒コン』です!」 見せ付けられたチラシには、確かに「十月一日は日…

失われた記憶、謎めいた呼び名の秘密とは「鍵使い」 - 関谷俊博

「鍵使い」 - 関谷俊博 内容紹介 僕は全ての記憶を失っていた。僕は誰だろうか。 「鍵使い」 呪文を唱えるように、医師は口にした。 「鍵使い…何だ、それは」 「何って…あんたが言った言葉だろう。こっちが聞いてるんだろうが」 医師の言葉が急にぞんざいに…

不思議な扉。その先は……!?「まっ赤な月のおひめさま」 - 雨宮えみ

まっ赤な月のおひめさま- 雨宮えみ 内容紹介 夜空にうかぶ、まん丸まっ赤なお月さま。 手をのばせば、とどきそう。 月のとびらに、とどきそう。 もしも月のとびらが、ほんのすこしひらいていたら。 さあて、どうする? 第7回童話と絵本コンテスト 優秀賞受賞…

時代に埋もれた作家に届く一枚のファンレター。彼はまた輝くことができるのか!?「ファンレター」 - 万里小路 頼光

ファンレター- 万里小路 頼光 内容紹介 過去の栄光。追い求めても、今には通用しない。そんなことは重々承知している。 田辺栄三。過去には、人気作家として一世を風靡し、そのお蔭で、一生食うに困らぬだけの財産も築き上げた。しかし、裕福になるにつれて…

色々な思い出が、今の私を作っている。「過ぎ去りし日々の思い出」 - まんぼう

過ぎ去りし日々の思い出- まんぼう 内容紹介 私がそこで働いたのは、ほんの数年でしたが、今思うと随分色々な事が思い出されます。 そこは東京の都心から、小一時間余りの場所にありました。 広い敷地に沢山の樹木や草花が植わっており、その中にお座敷が幾…

自分の名前に不満を持つ青年。しかしその名前が意外と役に立ち……!?「マヒルノジョウジ」 - 万里小路 頼光

マヒルノジョウジ- 万里小路 頼光 内容紹介 親から貰った名前。どう考えても、ふざけて付けたんだろうとしか思わずにはいられないものが有るものだ。例えば、阿部真理亜とか、山田昇とか、川田渡……。 だけど俺の名前ほど、強烈なものは無いだろう。どんな名…

音楽が二人を繋ぐ。二人の思い出が語られる……「2人のMelody line♪」 - さみゅ

2人のMelody line♪- さみゅ 内容紹介 ふわり。ふわり。 ピアノの奏でる綺麗なメロディライン。 第10回星の砂賞 高校生部門 優秀賞受賞作品 佐伯原 碧里(さえきはら みどり) オーボエ ×城山 飛鳥(しろやま あすか) ピアノ 放課後に音楽を通して出会った2人。 …

強くてたくましい、大好きなお姉ちゃん。だけど……。「ねえちゃん」 - 万里小路 頼光

ねえちゃん- 万里小路 頼光 内容紹介 「おい、だらしないなあ。男だろ。そんなことで泣くな」 幼いころからずっと、僕の目の前には、逞しい『ねえちゃん』がいた。 僕が四歳の時、家の隣に引っ越してきたねえちゃん。本名は水上有紀といい、僕より一つ年上の…

あれから多くの時間が過ぎて……二人は互いに、思いを馳せる……「ワンアンドオンリー」 - 美山 幸

「ワンアンドオンリー」 - 美山 幸 内容紹介 「春ちゃん、わざわざ東京から来てくれてありがとう。春ちゃんより先に結婚できるなんて、正直、思わなかったよ」 「何言っているの。俺なんて全然。今日は、本当にいい式だったよ。でも、中学校の同級生同士が結…

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